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薬剤の調整で起こしやすい間違い(調剤ミス)

【薬剤調整でのミスは命取り】

薬剤の調整での間違い(調剤ミス)は調剤過誤につながり、時として重大な調剤事故となってしまいます。薬剤師という免許を持った専門家が調剤した薬だから間違いないと思うのが患者さんを含めた一般の人たちの常識です。しかし、新聞報道される調剤過誤は後を絶ちません。もし、調剤過誤や調剤事故があなたの家族に起こったら、あなたはどのように思うかを考えてみる必要があります。薬剤師は、常に、「自分の家族の処方箋を調剤している」という意識を持って調剤しなければなりません。

【いろいろな種類の調剤ミスがある】

日本薬剤師会に報告された調剤ミスの内容によると、「同じ薬品の規格間違い」(21.4%)、「錠剤・カプセル剤の計数の間違い」(21.0%)、「他薬を調剤」(18.6%)、「散財・液剤・の秤量・計量間違い」(5.4%)等、薬剤の調整時点での間違いが第部分となっています。

■調剤ミスの定義:調剤の過誤で起こった何らかの間違い

■調剤過誤の定義:患者の健康被害の有無に係わらず、薬剤師が調剤の過程での何らかの間違いを起こし、患者さんに誤った調剤約を交付した場合

■調剤事故の定義:薬剤師が調剤の過程で何らかの間違いを起こして患者さんに誤った調剤薬を交付し、結果として患者さんに何らかの健康被害が生じた場合

 

【特に注意すべき医薬品についての知識をもつ】

特に、間違ってしまった場合に重大な健康被害を起こすおそれのある糖尿病薬(経口血糖降下薬、インスリン製剤)、抗てんかん薬、精神神経用薬、ジギタリス製剤、テオフィリン製剤、ワルファリン製剤、抗がん剤等には十分な注意が必要です。

 

【注意すべき類似名称医薬品】

例えば、「アルマール」と「アマリール」とは取り違いを起こしやすい注意すべき類似名称医薬品と言えます。なるべく類似した名称をつけないように厚生労働省が指導を始めています。例えば、2004年4月に発売された降圧薬の「オルメテック」は最初「オルテス」という名前で申請されましたが、既にある消炎鎮痛剤の「オルジス」と類似しているということで変更を条件に許可されました。

□アマリール(糖尿病) ⇋ アルマール(高血圧症)

□ノルバスク(高血圧症)⇋ ノルバデックス(乳がん)

□アロテック(気管支喘息)⇋アレロック(アレルギー性鼻炎)

□ウテメリン(切迫流産・早産)⇋メテナリン(子宮収縮促進)

□テオドール(気管支喘息)⇋テグレトール(てんかん発作)

□プレドニン(副腎皮質機能不全)⇋プルゼニド(便秘)

【環境(整理・整頓)も大切】

調剤する環境、特に調剤台、監査台が乱雑であれば調剤ミスの原因となります。調剤棚の配置が調剤ミスの原因となっていることもあります。調剤中に間違いやすいと感じたら改善を提案することが必要です。

調剤のコツ(ミスを防止する工夫)

【計数調剤】

錠剤・カプセル剤 調剤で最も頻度が高いのが錠剤・カプセル剤の計数調剤です。それゆえ調剤ミスの頻度も最も多くなっています。計数調剤には「作業が単純」、「調剤時間が短い」等の特徴があります。そのため作業に慣れが生じ、「処方箋の走り読み」、「薬品棚から手元を見ないで薬を取り出す」等の不注意から調剤ミスを起こしやすいといえます。3回以上の確認と「指さし呼称」を習慣付けることが大切です。

錠剤やカプセル剤の一包化(One Dose Package;ODP) 医師からの指示や患者さんからの希望で一包化する場合、まず、処方薬が一包化可能な薬剤かどうかを確認します。著しく吸湿性が強い薬剤や著しく光りに不安定な薬剤は品質低下を防ぐために一包化しないことが望ましく、このような薬剤の一包化指示がある場合は疑義照会の対象となります。 また、麻薬等の法的規制の厳しい薬剤は一包化を避けることが望ましいとされています。要注意薬品の場合は、他の薬剤師の確認後に一包化することが必要です。一包化する方法には、自動錠剤包装機と分包機等を用いる方法があります。

外用薬 外用薬の計数調剤も、錠剤・カプセル剤の手順と同様ですが、規格の他に軟膏、クリーム、液、点眼薬、点鼻薬、点耳薬等剤形や用途についても確認が必要です。また、前述のように外観が類似しているものが多いので十分な注意が必要です。使用説明書や付属器具を付け忘れないようすることも重要です。

【剤形を間違いやすい薬剤の例(特に外用薬)】

□アクチアム ⇋ クリーム、ローション

□ウレパール ⇋ 軟膏、ローション

□エコリシン ⇋ 眼軟膏、点眼液

□ザジテン ⇋ 点眼薬、点鼻薬

□ゾビラックス ⇋ 眼軟膏、軟膏

□ダイアコート ⇋ 軟膏、クリーム

□タリビット ⇋ 耳科用液、点眼液

□ネリプロクト ⇋ 座薬、軟膏

□ビスターム ⇋ クリーム、軟膏

□プロクトセディル ⇋ 軟膏、座薬

□プロパデルム ⇋ 軟膏、クリーム

□ポラザG ⇋ 軟膏、座薬

□ボルタレン ⇋ 錠、座薬

□リンデロンVG ⇋ クリーム、軟膏

計量調剤

内服散財、内用液剤、外用薬の計量調剤の場合は、秤量、混合後に薬品名、成分量を判別することが困難となるので、一歩間違うと重大な調剤事故を起こす可能性が高くなります。日本薬剤師会に報告された調剤事故の約半分が散剤の計量調剤の時に発生しています。

調剤ミスを防ぐために、秤量する薬剤師と別の薬剤師が確認する方法、チェックシート等を用いて確認する方法、散剤(水剤)鑑査システムで確認する方法等があります。

【散剤】

処方箋の記載が主薬量か製剤量かを確認します。散剤の規格は倍散表示から%表示に変更されつつありますが、散剤1g中に主薬が何mg含まれているかという覚え方が推奨されています。すなわち、10倍散=10%散=100mg/gです。散剤鑑査システムは、装置瓶に添付されたバーコードを読み取り、実際に秤量した量と薬品名をディスプレイに表示するとともに記録紙に出力することで確認ができます。更に、処方内容を入力するコンピュータからデータを送信し、処方薬と調剤薬及び秤量量までチェックするシステムも開発されています。

まとめ

上で述べた、「薬剤調整で生ずる調剤ミス」を明確に認識し対応策を日常的に実施していることは、処方箋監査の1要素を成すものであり、各々の薬剤師が独自の対応策を図ると共に、薬局としてチームとしての対応策を図ることは、適切な薬を患者さんに確実に届けるための重要な作業の一つです。

薬剤師であり、薬局運営を法的観点からもサポートできる横浜在住の行政書士・富樫眞一は、これら「薬剤調整で生ずる調剤ミス」に対するより良い対応策を、提案することにより、薬局運営に積極的に参加することで、必ずや、お客様に役立ち、事業拡大のサポートができると確信しております。ご用命をお待ちしています。

のお役立ち情報は、「薬剤鑑査」です。是非ご覧ください。

 

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