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αグルコシダーゼ阻害薬の処方

【糖尿病とは】

糖尿病とは、インスリンの分泌量の減少又は何らかの原因でインスリンの働きが悪くなることにより、全身の代謝異常が起きて、慢性的な高血糖となる症候群のことです。糖尿病は大きく分けて、1型と2型の2つのタイプに分類されます。

1型糖尿病は小児や若い人に多く、ウイルスの感染などによりインスリンを分泌する膵臓のランゲルハンス島が破壊され、インスリンを全く分泌することができなくなり発症します。一方、2型糖尿病は、中高年に多く、インスリンの分泌量が低下しやすく糖尿病になりやすい体質を持っている人に、食べ過ぎ、運動不足、肥満、ストレス、加齢などのインスリンの分泌作用を妨害するような要因が加わって発症します。

【糖尿病でおこる合併症】

■三大合併症に注意

「糖尿病は合併症の病気」ともいわれています。糖尿病では、ブドウ糖などの糖質だけでなく蛋白質や脂質の利用まで障害されます。その結果として、高血糖、高脂血症となり、それらにより血管や神経が障害され、様々な合併症が出現します。

糖尿病の三大合併症は、網膜症、腎症、神経障害です。このほか、脳卒中・心筋梗塞などを引き起こす動脈硬化も合併します。しっかり治療し血糖値を良好にコントロールすることが大切です。

〇糖尿病性網膜症

糖尿病による網膜の血管障害により、網膜の血流が低下することが原因でおこる網膜の障害で、糖尿病が発症してから7~10年で出現します。

〇糖尿病性腎症

腎臓の糸球体の血管障害に起因する障害で、糖尿病が発症してから5~10年で現れます。信仰すれば、腎不全に陥り人工血液透析が必要となります。

〇糖尿病性神経障害

糖尿病の合併症の内、通常最も早期、5~6年で出現し、また、最も頻度が高いものです。原因としては、高血糖による神経細胞の代謝障害や血流障害があげられています。

【糖尿病の治療方法】

糖尿病の治療の基本は、ライフスタイルを改善し、糖尿病の病態を十分理解した上で、適切な食事療法と運動療法を行うことです。決められたエネルギー摂取量を下回らないように、運動は食事療法とともに行うなどの指導が重要です。

食事療法や運動療法を3か月間続けても、なお、目標の血糖値に達しない場合に薬物療法を行います。最近、作用機序の異なる種々の経口糖尿病薬が発売され、患者の病態、合併症などを考慮して選択されます。スルフォニル尿素薬、ピグアナイド薬、インスリン抵抗性改善薬、速効型インスリン分泌刺激薬、αグルコシダーゼ阻害薬がありますが、以下では、αグルコシダーゼ阻害薬についてのみ記載します。

αグルコシダーゼ阻害薬

【食後の過血糖を抑える】

αグルコシダーゼ阻害薬のアカルボース、ボグリボースなどは、小腸粘膜に存在するα-グルコシダーゼの作用を競合的に阻害して、麦芽糖やショ糖などの二糖類のブドウ糖への分解を直接抑制します。従って、ブドウ糖の吸収を遅延させ、食後過血糖を抑えます。空腹時血糖はさほど高くなく、食後に高血糖になる軽症2型糖尿病に単独で使用されます。また、他の経口糖尿病薬と併用しやすいという特徴も有します。

アカルボースは唾液アミラーゼを含む、多糖類分解酵素を阻害することで、ブドウ糖や果糖への分解、吸収を遅らせます。ボグリボースは、二糖類水解酵素のみを阻害し、α-アミラーゼにはほとんど阻害作用がありません。

【食前に服用することの理由】

作用機序からも明らかなとおり、食直前に服用して、小腸に糖質と同時に存在することで、食物の分解や吸収を遅延させ、食後に起こる急激な血糖値の上昇を防ぎます。食後に服用しても効果は期待できません。処方箋の指示が食後の場合は、疑義照会を行い食直前に変更してもらう必要があります。

【飲み忘れた場合の対処】

食事中に気づいた場合は、1回分をすぐに飲むように指導します。食後に気づいた場合は、それから飲んでも効果はないもで、その回は服用せずに、次の服用時間に1回分を服用するように指導します。

【他の糖尿病治療薬との併用時には低血糖に注意】

独での服用では、低血糖はまず起こらないと考えてよいか。しかし、スルフォニル尿素薬など他の血糖降下薬と併用するときは、低血糖症状の発現に注意が必要となります。

低血糖とは血糖値が低くなりすぎた状態で、脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等などを起こします。

【低血糖の際は必ずブドウ糖などで対処】

低血糖症状が起こったら、危険な状態ですので、症状が軽度のうちに治してしまわなければなりません。SU薬などのによる低血糖はショ糖をなめても治ります。

しかし、α-グルコシダーゼ阻害薬服用時は、作用機序からも明らかなように、消化管内でのショ糖の分解が抑制されていますので、砂糖ではなく、必ずブドウ糖を摂取する必要があります。あらかじめ低血糖用のブドウ糖を渡し、低血糖時の対処法について説明しておく必要があります。

なお、シナリオに出てくるコカ・コーラには約13gのブドウ糖が含まれています。ブドウ糖が手元にない場合は、自動販売機などでこのようなジュース類を購入して飲めば問題ありません。

【副作用】

AST、ALTの上昇などを伴う重篤な肝機能障害、黄疸、劇症肝炎が現れることがあります。これらは飲み始めて概ね6ヵ月以内に起こる場合が多いので、飲み始めて6ヵ月を過ぎるまでは月1回、その後も定期的に肝機能検査を行うことが大切です。

食物の消化吸収を遅延するため、おなかが張ったり、放屁が増えたり、便秘や下痢が現れたりすることがよくあります。原因は、未消化の盗塁が腸内細菌の分解酵素により酢酸、酪酸などの有機酸とともに水素ガス、メタンガスなどが産生されるためと考えられています。これらは1か月程度飲み続けていると、症状が軽くなって、気にならなくなることが多くあると言われています。ただし、腹部の手術を受けたことのある人や高齢者では、まれに腸閉塞などが起こるとされていますので、放屁を極端に我慢することのないよう指導するだけでなく、症状がひどく、腹部膨満感が続いたり、その後、腹痛にいたるようであれば、我慢せず医師に伝えるように指導します。

まとめ

上記では、αグルコシダーゼ阻害薬の処方について説明しました。

薬剤師であり、薬局運営を法的観点からもサポートできる横浜在住の行政書士・富樫眞一は、薬局運営に積極的に参加することで、必ずや、お客様に役立ち、事業拡大のサポートができると確信しております。ご用命をお待ちしています。

次のお役立ち情報は、「高齢者への調剤」です。是非ご覧ください。

 

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